二〇一五年十一月八日、快晴の日曜日、青葉通が
景観形成地区となってより美しい姿に生まれ変わりました。そこで
仙台フィル有志の特別演奏も行われ、
東西線開通祝賀パレードが始まりました。これに合わせたかのように行われることになった、待ちに待った
プロ野球日本一に輝いた
イーグルスの
優勝パレードが続きます。そして、シーズン途中で、前日、
仙台スタジアムで劇的な悲願のJ1初優勝を決めたベガルタの涙の
優勝パレードも加わることになりました。
こうした夢と市民の願いをもとにして、住んでみたい
都市ナンバーツー、しかしながらオンリーワンの誇れる都市仙台としての取り組みについて、以下、質問と提言をさせていただきますので、市長の少し先の仙台への思いも込めた御答弁をよろしくお願いいたします。
一点目は、東西線を生かした
まちづくりについてお伺いいたします。
地下鉄東西線整備事業費として約七十億円が計上されるなど、建設への歩みが始まってきております。まず、本格着工を二年前倒しすることを目標として、今後、
国土交通省と調整していかれるということでありますが、可能性について見通しをお聞かせください。
私は、多くの市民に祝福される中で開通する東西線となるためにも、東西線に対する市民への理解の徹底が必要であると、たびたび指摘させていただいてまいりました。さまざまな広報を通して、さらには機会をとらえて、かなりの御努力をされてきたのは承知しております。しかしながら、まだ説明が十分伝わっていない市民もいるのではないでしょうか。
例えば、出されている疑問として、他都市の地下鉄と違った条件のもとでの建設なので、一キロメートル当たり百九十億円と見積もっているが、やり切れるのだろうか。青葉通の一部のケヤキは、排気ガスや根の広がりが確保されないなどの原因で、幹の空洞化や異常な落葉など樹勢の衰えが見られるが、具体的にどのような現状にあり、
ケヤキ並木の生育環境の改善と保全を図るためには、根本的にどのような対策が必要なのだろうかなどがあります。どのようにわかりやすく説明を続けていかれるのか、お示しください。
開通への歩みが早まるほど、沿線の
まちづくりに力を注いでいかなければならないと思います。
まちづくりの促進によって、開業時から多くの方に利用されるということが
東西線成功のかぎを握るからであります。南北線の場合、当初の乗客目標と大きく乖離があったのが愛宕橋など数駅あるだけに、早目の
まちづくり対策が必要であります。フルキャストスタジアムへの誘導は、主にどの駅から行うのかなどの検討も必要であります。各駅、とりわけ拠点駅周辺の取り組みと関連施設の配置への準備は、どのように進んできているのか、進めようとしているのか、お伺いいたします。また、私は、東西線は仙台市の環境、とりわけ仙台市の
温暖化対策などにどのように貢献するのかの議論、説明が不十分だったようにも思いますので、この際、お聞かせください。
きょうも雪が降りました。
市道青葉城線が、ことし雪のため何日か時間帯の通行どめにもなっており、人身を伴う交通事故の多発や渋滞など、地域住民は雪道に悩まされてきております。また、東北大学などの学生が、冬道の青葉山で交通手段がなく、バイクや
自転車事故で亡くなるなどの被害実態を大学側から訴えられております。交通事故によって毎年百二十人以上の東北大生が犠牲になっており、青葉山に集中しております。その中のお一人は、東北大学の
卒業論文作成のため連日遅くまでの研究で、ようやく卒業論文を仕上げたその夜に、バスもなく路面凍結による
バイク事故で亡くなったという悲しい出来事も聞いております。
こうした声や実情をどのように把握され、
東西線建設にどう生かしていかれるのか、お伺いいたします。
続いて、東西線や
都市計画道路川内旗立線建設で影響を受ける
八木山動物公園についても伺ってまいります。
施設配置の見直しについて、改めてスケジュールについてお示しください。
すばらしい展示内容もありますが、東側の展示施設などに老朽化も目立っておりますので、今回の見直しの中でより親しまれる、入園者が増加する展示方法を大いに期待します。それだけに、見直しが完成するまでの期間にも多くの方に見ていただくために、入園者に魅力を失わない内容と誘導をどのように行っていくお考えなのか、お聞かせください。また、市民要望の強い東西線ができるまでの間の、とりわけ
ゴールデンウイーク期間中の
動物公園付近の地域住民が被害を受けないための
迷惑駐車対策、
動物公園付近の広場、歩道、道路などの
バリアフリー対策についても、十分な取り組みが必要であることを指摘しておきます。
次に、
東西線建設によって大きく環境が変化することになる、
八木山市民センターについてお伺いいたします。
来年度、(仮称)動物公園駅の駅前広場をつくるため撤去することになる、
八木山市民センターの体育館の改築設計を行うということであります。私は、今回せっかく体育館を改築するのであれば、体育館とともに
市民センター全体についても、いま一度東西線の西の拠点駅に隣接するという施設利用の需要と質の高まりも予想される中で、位置づけを整理して、全体的にあるべき姿をしっかりと描いた施設とすべきであり、見直しとその上に立った建設を進めていくべきであると提言するものであります。その際、
動物公園管理事務所との併設のあり方を含め、検討していくべきと考えます。御見解をお聞かせください。
二点目は、都市景観を向上させ、観光も含め交流人口を多くする
まちづくりについてお伺いいたします。
仙台のまちの都市景観が評価されつつあります。観光にも役立っていけば幸いであります。仙台の場合、残念ながら
青葉山公園整備はまだ途中であり、
歴史的建造物の町並みはなく、大きなテーマパークもないだけに、都市戦略として総合的な構成で魅力ある
景観づくりを進めるべきと考えます。例えば、
片平丁公園から見る広瀬川などの景観は、すばらしいものがあります。ここから広げての
広瀬川沿いのゾーンを対象とした建物規制を含めた景観保存、向上を図る取り組みは、ぜひ行ってほしいと考えます。こうしたゾーンのつながりで、総合的な誇れる仙台の景観が面的にも広がってまいりますが、お考えをお伺いいたします。
仙台は、都市における一人当たりの切り花の消費量が日本一であり、花を愛する心の素地が市民の中にあるまちであります。このことを生かしたまちにしていくことであります。
ウィーン市役所を訪問した際に、
市役所庁舎が花で飾られているのが印象的でした。
仙台市役所も、三階などに垂らす形で花を飾ることを提言いたしますが、いかがでしょうか。
ベガルタ色と
イーグルス色を交互にというのも似合うかもしれません。仙台でも美しい庭を褒め合うようになってきましたが、ニュージーランドのオークランドでは、住宅地の庭が美しい花で埋められています。そのため、ゾーンとしてその住宅地の庭を眺めるために多くの観光客がやって来ます。潤いのある景観を次世代に引き継いでいくということは大切であり、建物に花を生かしていく、美しい庭を広めていくという市民協働の取り組みを呼びかけていくことを提言いたしますが、御所見をお伺いいたします。
市長は、
北山かいわいを見て歩かれたことがあるでしょうか。
仙台には、観光資源がたくさんあります。正確に言えば、磨けば、少し手を加えれば魅力が増すゾーンはたくさんあります。さきに例を挙げた片平、さらには
北山かいわいに加えて、七郷堀の通年通水が実現した南染師町かいわいなど、多くを挙げることができます。まち中の財産を活用することであります。歩く仙台、点と点だけでなく線で結んでいき、面にすることであります。よりじっくりと、より感動的に仙台を歩いてもらう、快い、気持ちよい不便を味わってもらうのがこれからの観光だと考えます。行政がつくるよりも、市民がどうつくるかを課題にしなければならないことは言うまでもありません。歩き見る仙台を発信した観光の取り組みにより力を注いでいくことを提言いたしますが、御所見をお伺いいたします。
さらに、魅力を加える一つとして、魯迅の下宿跡の活用は、どのように検討されているのか、お答えください。関連して、
魯迅記念館建設への協力についても、どのように検討されてきたのか、お聞かせください。
さらには、現在の知事公館を観光面に生かしていくことはできないものでしょうか。県と話し合ってみられることを提言いたしますが、御所見をお聞かせください。
三点目は、
シティセールスの展開等による
まちづくりについてお伺いいたします。
求めてきた
フィルムコミッションが、軌道に乗ってきていることを喜ぶものであります。物事には、努力しても思ったようには成果が出ないときもあります。昨年、NHKで放映された天花もその一つでありました。逆にNHKの
大河ドラマの
独眼竜政宗は、
視聴率トップの記録はいまだに破られておりません。義経の後、来年の
大河ドラマは、滋賀県長浜市の長浜城主だった
戦国武将山内一豊の妻を主人公にした
司馬遼太郎原作の、功名が辻、山内一豊の妻であります。滋賀県では、
NHK大河ドラマの
推進協議会が設立され、放映を前に長浜市などを中心に観光客の誘致を図るということであります。感心するのは、既に次を展望し、彦根城主であった井伊直弼や戦国武将の浅井長政などを有力候補として、二〇〇七年以降の早い時期の実現を目指していることであります。
仙台市としても、関係者の皆さんと相談し、政宗、小十郎、常長などを候補にして取り組んでいくべきと考えますが、御所見をお伺いいたします。
昨年秋、会派の
滋賀県内視察の中で、仙台藩の藩領の飛び地にあった大きな代官所跡を見てまいりました。年代を感じさせる塩釜神社も設置されており、先日、東近江市になりましたが、八日市市の
教育委員会の看板設置もあり、地域の方々が大事に保存してくれておりました。その記録写真は、仙台市博物館に寄贈させていただきました。こうした地域との交流も必要であります。近江商人という言葉をよく耳にしますが、その際に、先見性や心意気などにも触れてまいりました。仙台が注目される都市になるほど、もてなしの心を大切にしていかなければならないと考えます。近江商人に限らず、他都市を訪問するほど、まだ他都市に比べて、接客については十分でないところを気づかされるからであります。
よい例もあります。
仙台スタジアムの
ベガルタ戦でアナウンスしている、例えば、
京都サポーターの皆さん、遠くからよくおいでいただきました。気をつけてお帰りくださいなど、ちょっとした気遣いもあります。全市挙げて、もてなしの心を持つことの必要性を説き、取り組みを行ってみてはいかがでしょうか。市長の御所見をお伺いいたします。
四点目は、緑を保全し、生かしていく取り組みとして、松くい虫対策についてお伺いいたします。
八木山松並木の保存と景観の維持のために、
八木山松並木保存会がつくられ、活動が行われております。平成六年の景観大賞を受けているこの松並木に、ここ数年松くい虫被害が忍び寄ってきております。危機感を募らせた保存会の関係者は、独自に予防剤の
樹幹注入作業なども行っております。現在、県内に残っている松並木は、閖上、大衡から三本木にかけて、川崎など非常に限られてきているだけに、大切に守っていかなければならないと思うのであります。松の木は、大気浄化の働きも大きいからであります。それだけに、仙台市としても保存活動に呼応して、積極的な支援策を展開していくべきと考えますが、お考えをお伺いいたします。
八木山に近い青葉山や大年寺山でも、松くい虫被害は深刻であります。こうした地域は、単に被害を受けているということにとどまらず、仙台市の景観、さらには観光にまで大きな影響を及ぼしてまいります。こうした実態について、これまでどのように把握され、どのように対策されてきたのか、お聞かせください。青葉山が枯れ葉山にならないように、本腰を入れた対策を求めますが、御所見をお伺いいたします。
五点目は、大
規模小売店の出店に際し、杜の都の環境をつくる条例で定める緑化率の基準が守られにくい、本来の基準より下げる緩和基準で計画が進められていくという問題についてお伺いいたします。
出店者側が緩和基準を適用し、緑化率を低く抑えたいという
気持ち自体は理解できますが、これまでどのような理由で緩和を認め、申請を受理されてきたのか、お聞かせください。仙台市全体として、木を植えよう、杜をつくろうと呼びかけ、とりわけ都心部の緑化についてさまざまな工夫と研究のもとに、
温暖化対策も含め取り組んできているわけであります。緑化推進の視点から見直しを求めるものでありますが、お考えをお伺いいたします。
六点目は、安らぎと潤いのある、活用される
公園づくりについてお伺いいたします。
市内各地にさまざまな公園が整備されてきております。これらの公園をより活用してもらう、身近なものにしてもらうために提言いたします。
一つは、市民からの費用提供を受けての
メモリアルベンチ、
思い出ベンチの設置についてであります。公園に設置されるベンチには、亡くなった方への追悼の言葉などが
ベンチ後ろのプレートに刻まれます。市民が利用して、温かい心になるような記念のベンチとして提供を受けます。一部都市で行われている、いかにも企業や個人の宣伝と受けとめられてしまうといったものではなく、仙台にふさわしい品格のあるベンチとして設置していきます。高齢社会の中で、優しい
まちづくりとして公園で休めるところが必要であり、高齢者や障害者など、だれもがいつでも活用できるようにしていきます。実現に向けてのお考えをお伺いいたします。
さらには、条件を克服しつつ、宮城野通などへも設置していくことも展望すべきと考えますが、いかがでしょうか。
二つは、公園への高齢者用の健康遊具の設置であります。健康遊具を設置して、広く活用することによって、健康を維持していくことにつなげてもらいます。これまで公園は、
子供向け遊具のみを考えてきた感がありました。子供の声のないまちであってはならないわけでありますが、公園は子供だけのものでもないだけに、公園への器具の設置によって高齢者の健康増進に貢献していく、異世代が交流できるという視点があってもいいと考えます。実現に向けてのお考えをお聞かせください。
七点目、最後でありますが、
泉総合運動場泉グラウンド整備についてお伺いいたします。
整備費の減額が提案されております。
財団法人日本サッカー協会、
スポーツ環境整備助成金不採用によるものであるということであります。助成があるとすれば、平成十六年から十八年までの三カ年のうちにということであります。見通しは甚だ厳しいようでありますが、待ち続け、今後も助成金にわずかの望みを託しての事業実施としていくのでしょうか。
助成金獲得ができないときは、どのように対応するのでしょうか、お考えをお伺いいたします。
私は、単独事業でも
グラウンド整備の取り組みを進め、一日も早くさまざまなスポーツを行う市民への提供、さらにはベガルタの練習の場としての活用を図ってほしいと考えるものでありますが、お考えをお聞かせください。単独事業で行うのは難しいというのであれば、
ハンドレッドと共同で、または分担して整備を行うことはできないのか、お伺いいたします。
市民の活用が便利になることはもとより、応援する市民からすれば、
シェルコム仙台を目指していけば、
隣接グラウンドも含めて、
ベガルタ仙台やその
ユースチームなどの練習風景が必ず見られるということになります。選手も絶えず見られていることによって、より緊張感を持った練習となり、チーム力の確かな向上につながってまいります。
この間、
アビスパ福岡など、J1に残り切れなかったチームの課題として、練習環境の整備も挙げられています。J1に定着すればこそ、ビジターの
サポーターの来仙が多くなるなど、より多くの経済効果が期待され、当然、市税への影響も少なからず考えられます。現在、J2にいる政令都市のチームは、仙台、京都、福岡、札幌であり、
ベガルタ仙台は仙台がつくわけであります。何としても昇格し、
サッカーJ1、プロ野球、
プロバスケットと市民の誇れるものを持っている数少ない政令都市として、
シティセールスの中で有効活用していくべきではないでしょうか。経済効果、
シティセールス、市民意識の高揚などの視点からの活用、支援について御所見をお伺いいたします。
御清聴、大変ありがとうございました。(拍手)
6: ◯市長(藤井黎)大槻議員の御質問にお答えを申し上げます。
私からは、最初にございました
東西線本格着工の見通しについてのお尋ねにお答えを申し上げます。
平成十七年度は、
前倒し着工の可能性を判断する上で重要な節目の年であると、このように認識をいたしております。
手続の面におきましては、現在、
工事施行認可、
都市計画決定、そして
環境影響評価などを進めておるところでございますけれども、いずれも順調に推移しておりまして、ことしの秋ごろまでには認可取得、そして公告、縦覧などが完了する見込みでございます。
また、平成十七年度の
国庫補助金につきましても、本市の
要望どおりの内容がほぼ確実視されておるところでございますことから、既に先般、関連工事として事業着手をいたしております西公園の
下水道管移設などの支障物件の移設工事、あるいは事業用地の取得などにも着実に取り組むことができるものと考えております。
さらに、事業許可時には、平成二十年度とされておりました本格着工時期の前倒しにつきましては、国の平成十八年度予算要求の中で本市の意向を十分お伝えを申し上げ、その協議を踏まえた予算内示の内容に基づいて判断されることにはなりますけれども、多くの市民が待ち望んでいる重要な事業でございますので、平成十八年度で着工という目標を達成できるよう、国への働きかけを含めて、なお一層事業推進に努めてまいる所存でございます。
そのほかの御質問に関しましては、
交通事業管理者並びに担当の局長の方から答弁をさせたいと思います。
以上でございます。
7:
◯市民局長(稲葉信義)私から、
市民局所管にかかわる三点の御質問にお答え申し上げます。
まず、八木山の
市民センターにつきましては、
体育館改築のため、新年度に基本設計を予定いたしているところでございます。御指摘のように、
地域生活拠点としての地下鉄駅に隣接する施設となりますので、制約はございますが、利用者増に極力対応できるように、可能な限り面積を確保いたしたいというふうに考えております。
なお、本館部分につきましても、大規模改修を行うなどして、拠点駅にふさわしい
市民センターを目指しておりますが、その際、
動物公園管理事務所との併設のあり方につきましては、関係部局と協議をしながら進めてまいりたいというふうに考えております。
次に、
泉総合運動場泉グラウンドの整備でございますが、
ベガルタ仙台はもとより、サッカーや野球等の市民利用の利便性を高めるという目的で、
日本サッカー協会の助成金を財源といたしまして、人工芝で整備をするという予算を十六年度に計上いたしておりましたが、残念ながら十六年度と十七年度の助成金は不採用となりました。
本市といたしましては、施設整備の貴重な財源というふうに考えておりますので、最終年度となります平成十八年度も助成申請をし、補助の獲得に努めてまいりたいというふうには考えておりますが、なお、十八年度も不採用というふうなことになった場合には、
泉グラウンドのあり方について、御提案いただきました整備手法も含めて、改めて検討いたしたいというふうに考えております。
また、
ベガルタ仙台の
シティセールス等の面からの活用、支援についてでございますが、J1復帰がもたらすさまざまな経済効果やマスコミへの登場等による
シティセールス効果、あるいは市民の一体感の高揚などを考えますと、本市の変わらぬ支援が今こそ必要であるというふうに考えております。
ベガルタ仙台には、日本において半世紀ぶりに誕生いたしましたプロ野球新球団、
東北楽天ゴールデンイーグルスとともに、市民に感動と一体感をもたらす都市の重要な
スポーツ資源としてのさらなる活躍を期待いたしているところであります。
以上でございます。
8:
◯経済局長(五十嵐悦朗)都市景観の向上についての御質問のうち、まず、歩き見る仙台のアピールについてお答えを申し上げます。
自分の足で歩いてそのまちのよさを感じるということも、観光の大きな楽しみの一つであり、町中の財産を観光に生かしていくことは、非常に大切な視点であると考えております。
市内にはそうした魅力ある場所がたくさんありますことから、る
ーぷる仙台のバス停から歩いて回れる
観光コースを紹介いたしました、
道草さんぽガイドや
奥州街道まち歩きマップを作成してまいったところでございます。
今後とも、北山や片平、あるいは根白石などの地域の方々が中心になってつくられた
ガイドマップ、これらも活用いたしながら、仙台の歩く観光の魅力を発信してまいりたいと考えているところでございます。
次に、魯迅の下宿跡の活用についてでございます。
これにつきましては、関係者との協議が調うことが前提ではございますが、将来、この地をメモリアル広場的な公園に整備する方向で、現在、検討いたしております。
また、
魯迅記念館建設への協力につきましては、さまざまな提言がなされていることは認識しておりますが、具体的な検討の段階にはないと伺っておりますことから、今後、大学等の動向を踏まえまして対応いたしてまいりたいと考えております。
なお、知事公館につきましては、所管しております宮城県におきまして、
見学希望者に対して公開を行っているところでもありますので、御提案の趣旨も踏まえ、その周知に意を用いてまいりたいと考えております。
次は、
シティセールスの展開についての二点の御質問でございます。
まず、
NHK大河ドラマの誘致についてでございますが、せんだい・
宮城フィルムコミッションを設立いたしまして、きめ細かな支援を通じまして、天花や映画、半落ちなどの
ロケ地誘致に成果を上げてまいりました。本市には、御提案の歴史的人物を初め、
大河ドラマも含め、映像作品を媒体とした
シティセールスの素材となり得る資源が豊富にございますことから、今後とも
フィルムコミッションにおける活動等を通じまして、関係各方面への働きかけを行ってまいりたいと存じます。
次は、もてなしの心の必要性についてでございます。
訪れた方の満足度を高め、また訪問したいと思っていただくためにも、お迎えする側の温かい対応が大変重要でございます。これまで仙台商工会議所とともに、接客サービスを向上させる、仙台スマイル大作戦や温泉旅館等を対象にサービス向上講習会を実施してまいりました。今後も、こうしたおもてなしの心を向上させる人材育成の取り組みを行いながら、まちぐるみでお客様を温かくもてなす意識の醸成に心がけてまいりたいと考えております。
以上でございます。
9: ◯都市整備局長(保科学)私からは、都市整備局所管の数点の御質問にお答えいたします。
まず、東西線事業の市民への説明についてでございます。
これまで市政だよりを初め、各種広報手段を用いまして、さらに説明会などさまざまな機会をとらえまして説明してまいったところでございます。
今後とも御指摘のような疑問に対しまして、わかりやすく、工夫を凝らしながら積極的に説明してまいることはもちろんでございますけれども、仙台の将来を見据えたときに、東西線が市民の暮らしやすさや都市の活力の向上に大きく貢献するものであること、そういったことも御理解いただけますよう、情報提供に努めることが極めて重要であると考えているところでございます。
本年は、
都市計画決定や
工事施行認可などの諸手続を終え、いよいよ事業が本格化する重要な時期でございますことから、より身近な話題として東西線への御理解が深まりますよう、さまざまな配慮をしながら、最大限の広報に努めてまいりたいと考えております。
次に、東西線駅周辺の
まちづくりについてお答えいたします。
東西線がより多くの市民に利用され、整備効果を高めていくためには、沿線の
まちづくりの取り組みが重要であるとの基本に立ちまして、交通施設整備、規制緩和、さらには地区のルールづくりなど、地域の特性に応じた対応を行っているところでございます。そのうち、交通結節駅となります動物公園駅や薬師堂駅では、交通結節機能が十分に発揮され、市民が東西線を快適に利用できますよう、環境整備に向けて駅前広場や駐車場、駐輪場等の関連施設整備について、地域の方々と協議を重ねているところでございます。また、仙台駅や荒井駅の周辺では、東西線の利用を促進する観点からも、再開発事業や土地区画整理事業の立ち上げに向けた取り組みを進めているところでございます。
今後とも、多くの市民の御意見をお聞きしながら、民間の活力を生かした
まちづくりを目指しまして、さらに取り組みを強化してまいりたいと考えております。
次に、都市景観の向上に関しての建築規制を含めた景観保存についての御質問でございます。
都市戦略として、総合的に魅力ある
景観づくりを進めることの必要性は、議員御指摘のとおりであると認識いたしております。特に、
広瀬川沿いの地域につきましては、昭和四十九年に広瀬川の清流を守る条例を制定し、一定の建築規制を含めた制限によりまして、豊かな自然環境の保全を図ってまいりました。広瀬川は仙台のシンボルであり、本市の将来を考えるとき、この地域のさらなる景観形成が大変重要であると考えております。
今後は、周辺の青葉山やシンボルロードであります定禅寺通、青葉通などとのつながりを考慮し、昨年制定されました景観法の活用も視野に入れながら、市民の御理解と御協力のもと、より魅力的な景観形成を図ってまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
10: ◯建設局長(中村克正)建設局所管の御質問にお答えいたします。
初めに、
八木山動物公園の整備スケジュールについてでございます。
今年度内に基本計画を策定いたしまして、平成十七年度には、これを市民に公表いたしまして、順次、基本設計、実施設計を行ってまいりたいと考えております。
その後、東西線や都市計画道路に影響を受ける部分から整備に着手しまして、東西線の開業に合わせて完成できるよう計画してまいりたいと考えております。
次に、動物園の整備期間中の対応についてでございます。
工事に当たりましては、通常どおり開園しながら進めることを前提に、園内施設の移転手順を考えることといたしておりまして、工事期間中におきましても、来園者の十分な安全対策を講じながら見学路を設けるとともに、個々の動物の魅力を引き出すような展示方法の工夫をするなど、来園者に満足いただける動物園としてまいりたいと考えております。
次に、花を生かした市民協働の取り組みについてでございます。
これまでも、商店街の花いっぱい
まちづくり活動や地域の花壇づくり活動への支援、さらには花壇コンクールの実施などに取り組んできたところでございます。また、市役所の緑化につきましても、屋上緑化事業の一つといたしまして、花木を中心とした植栽を行っているところでございます。御提案のように、さらに美しい
景観づくりを進めるために、さまざまな工夫をしながら市民協働の取り組みの充実に努めてまいりたいと存じます。
次に、松くい虫に関してでございます。
まず、
八木山松並木の保存についてでございますけれども、道路敷地内の松に関しましては、市が防除を進めておりますけれども、私有地内の松につきましては、個人所有でございますので、所有者の方々に管理をいただいているのが現状でございます。景観大賞を受けました貴重な並木でございますので、今後、保存樹林等の指定も視野に入れまして対策を検討してまいりたいと考えております。
次に、青葉山や大年寺山の松くい虫の被害状況と対策についてでございます。
昨年七月から十月にかけまして、民有林等を対象に被害調査を実施しておりまして、発見した被害木につきましては、マツノマダラカミキリが羽化する六月ごろまでに伐倒駆除を行うことといたしております。
なお、来年度以降につきましても、松林の保全を図るために、関係局と連携しながら定期的に調査を行うなど、適宜駆除に努めてまいりたいと考えております。
次に、大
規模小売店舗出店時の緑化率の緩和基準についてでございます。
緑化基準につきましては、都市計画法の用途区分に応じて設けられておりまして、その適用につきましては、店舗面積や駐車台数の確保など店舗としての必須の要件を勘案しながら運用しているものでございます。また、基準見直しにつきましては、現在進めている杜の都の環境をつくる条例改正作業の中で、緑化の実効性を確保するためのよりきめ細かな基準の設定について検討しているところでございます。
次に、公園への
メモリアルベンチの設置についてでございます。
公園を市民の記念の場とするための取り組みといたしましては、市民による記念樹植樹など、より身近な市民協働による
公園づくりを行っているところであります。御提案の
メモリアルベンチにつきましても、市民ニーズを把握しながら、その公園にふさわしいものを検討してまいりたいと存じます。
私は、一つの方策として、投票済み証明書の発行を検討してはと思います。企業等では、投票日の日曜に勤務の場合、選挙の投票に行くことを勤務中でも認めているところがあり、投票所に行ったことを証明する投票済み証明書の提出を求めています。しかし、本市においては、証明書は発行しておらず、市民からぜひ発行してもらいたいという要望を受けたことがありました。昨年の参議院議員選挙においては、東京の早稲田商店会が協力をし、投票済み証明書を持っている場合は商品を割り引くなどキャンペーンを行い、多くの学生が投票所に足を運んだ実績もあります。政令指定都市では、この制度がないのは本市と北九州市のみだと伺いました。本市も学都仙台です。本市から商店街に働きかけることは難しいかもしれませんが、質問の第二として、投票済み証明書の発行により、勤務日でも投票所に足を運んでもらう、少しでも多くの若い世代にも投票所に足を運んでもらう努力をしてはと考えますが、いかがでしょうか。
次に、音楽堂と能楽堂について伺います。
現在、長町副都心の音楽堂構想について、私たちフォーラム仙台は白紙撤回を主張しておりますが、本市としては、財政を理由に凍結としているところです。一方で、西公園の整備構想についての検討委員会からの提言において、能楽堂のような文化施設の整備をという話があります。先ほどの市長の御答弁にも、早い時期に能楽堂を整備したいという意思がありました。伊達藩政時代からの伝統芸能の伝承ということは確かに大切ではありますが、音楽堂はお金がないから建てられないという理由であれば、能楽堂も同じ対象となるのではないでしょうか。先日、私たちフォーラム仙台は、金沢市にある県立音楽堂及び邦楽ホールを視察いたしました。金沢駅前の好立地条件で、同じ建物に音楽ホールと邦楽ホールが並んで配置されていました。金沢市の場合、本市のように区ごとに文化ホールがあるわけではないので、このように目的別の施設が整備されている状況と伺いました。
本市においては、クラシック、邦楽、芸能ともにできる文化施設、いわゆる多目的ホールとして区ごとに区文化ホールを建設してきた経緯があります。その上に目的別の音楽堂、能楽堂等が改めて必要なのかは、非常に疑問に感じます。十七年度予算も逼迫した中で組んでいる状況において、冷静に判断をするべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。せめて、順番からいくと、凍結している音楽堂をどうするのかしっかりと整理をした上で、次に能楽堂をどうするのかというのが筋ではないかと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。
最後に、仙台市における
温暖化対策について伺います。
私たちフォーラム仙台は、昨年、滋賀県に伺い、環境問題全般にわたる対策について視察をしてまいりました。その中で、琵琶湖の水質の向上をきっかけに、県民を挙げて取り組んでいるというお話を伺いました。特に、地元企業の関心や参加意識が高く、ISOの取得はもちろん、銀行による環境ファンドなど官民一体となった取り組みを展開していました。
本市においても、ワケルくんやセツコさんの登場、百万人のごみ減量大作戦など啓発を行い、市民との協働により成果を上げてきたところです。しかし、二月十六日に京都議定書が発効になり、具体的に温室効果ガスの削減に向けて取り組むとなると、市民の協力はもちろんのこと、特に事業者の協力なしには成り得ないと考えます。平成二十二年までに七%の削減の目標を掲げていますが、全国的には逆に増加している状況です。
質問の第一として、本市の状況について、どのように認識していらっしゃるのか、伺います。
二月十三日には
温暖化対策のシンポジウムも実施し、まさに改めてこれからという状況ではないかと思います。リーディングエコプランの実施により、まずは市職員から率先してというところですが、市長みずから積極的に働きかけを行い、特に事業者の協力を求めるべきです。市民、事業者、行政が協働で温室効果ガスの削減に取り組み、全国に先駆けて目標を達成する環境先進都市仙台を目指していくべきだと考えます。
最後に市長の御決意を伺い、私からの一般質問の第一問といたします。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
36: ◯市長(藤井黎)岡本議員の御質問にお答え申し上げます。
まず、区のあるべき姿についてのお尋ねでございます。
本市は、政令指定都市への移行に際しまして、大区役所制を採用いたしましたが、十六年を経過する本市のこの大区役所制でございますが、おかげさまで着実に定着をいたし、市民に身近な区役所といたしまして、一定の実績を上げつつございます。
一方、全国的な都市内分権を期待するような動きなどにも見られますように、市民の意識も絶えず変化をいたしております。同時に、自治体自身も厳しい行財政環境のもとに置かれておりまして、なお一層の効率的な業務運営が求められるという、こうした状況にございます。
これらの変化に適切に対応しながら、区役所が今後さらに区民に身近な行政機関として機能していくためには、各区がそれぞれの地域の特性やニーズを的確にとらえて、それらを生かした主体的な
まちづくりを行うことが必要であると、このように認識をいたしております。
こうした観点から、各区が主体的に判断し、効果的、効率的に実行できるような区の組織だとか、あるいは事務、事業のあり方を求めまして、より親しまれ、そして区民とともに歩む主体的な区役所の実現を目指してまいりたいと、このように考えます。
次は、音楽堂と能楽堂の整備に関するお尋ねでございます。
音楽堂につきましては、議員御指摘のとおり、諸般の事情によりまして、現在凍結をいたしているところでございます。
一方、能楽堂でございますが、世界遺産に指定された能、狂言、これらを後世に伝える専門施設というばかりではございませんで、仙台にとりましては藩祖政宗公を由縁とする本市の文化的な伝統を継承、発展させる源泉を掘り起こしていくという施設でもございます。
施設整備につきましては、平成七年に仙台市能楽協会から要望書をいただいておりますし、また、平成十二年度には能楽堂検討委員会からの御提言をいただいているところでありまして、これまでにもさまざまな検討を重ねてまいりましたが、いよいよ候補地が絞られてきていると、このように判断いたしたことから、今後は基本的なあり方について検討に着手する必要があると、こう考えておるところでございます。
次は、地球
温暖化対策の推進に当たっての決意ということでございます。
今月十六日に、いよいよ京都議定書が発効して、人類共通の課題でございます地球温暖化に対する国際的な対策の枠組みが始動いたしました。私といたしましても、地球温暖化問題というのは、仙台市民のみならず、人類全体の将来にかかわる極めて重要な環境課題であるということから、地球市民の一員として、今後、世界の国々や自治体、そして市民とともにこの問題を解決するための実効性のある取り組みを早急に進めてまいらなければならないと、改めて決意をいたしているところでございます。
本市といたしましては、これまでもごみ減量、リサイクルの推進であるとか、あるいは職員によるリーディングエコプランによる取り組み、グリーン購入の普及や温暖化防止キャンペーンの実施など、温暖化防止に対しまして、間接的、直接的にかかわる取り組みを積極的に進めてまいったところでございまして、今後とも、事業者、NPO、地域団体の皆様との協働を強化しながら、より一層
温暖化対策の推進に取り組んでまいりたいと、こう考えているところでございます
そのほかの御質問に関しましては、担当の局長並びに選挙管理委員会事務局長から答弁させます。
以上でございます。
37: ◯財政局長(笠原周二)区の予算執行権の拡大等についてお答えを申し上げます。
地域における迅速できめ細かな対応を推進するために、区の予算権限を順次拡大していく方向で検討を進めているところでございます。
具体的には、まず、平成十七年度からは、
まちづくり関連予算など二十事業程度、これについて予算執行権を拡大し、さらに平成十八年度予算編成からは、区が直接財政局に要求できる仕組みを導入することとし、その対象事業につきましては、現在、検討中でございます。
以上でございます。
38: ◯環境局長(荒井崇)私からは、本市の地球温暖化の状況に対する認識についての御質問にお答えいたします。
本市の地球
温暖化対策推進計画におきましては、平成十四年度から二十二年度までの計画期間に三回、二酸化炭素の排出状況等の点検、評価を行うこととしており、現在、その第一回目の作業を行っているところでございます。具体的な数値はまだまとまっておりませんが、本市における二酸化炭素排出量は、国と同様に民生家庭・業務部門及び運輸部門を中心に、著しい増加の傾向にあるという結果となるものと考えられるところでございまして、目標達成に向けた地球
温暖化対策を一層推進してまいりたいと存じております。
以上でございます。
39: ◯建設局長(中村克正)公園でのキャッチボールについての御質問にお答えいたします。
公園は、だれしもが楽しめるフィールドであることが基本でございまして、子供の成長や発達に役立つ遊びの価値を体験できる場でもございます。したがいまして、公園でのキャッチボールを全面禁止にするのではなくて、子供たちに安全な遊び方のルールを啓発してまいりたいと考えておるところでございます。
以上でございます。
40: ◯教育長(阿部芳吉)教育に係ります御質問にお答えを申し上げます。
初めは、学力到達度調査の結果等でございます。
今回の調査結果につきましては、読解力や計算力などの基礎学力が、国際的に見て低下傾向にあることが明確に数字としてあらわれてきたものでございまして、大変憂慮すべきものと考えているところでございます。このことに関しましては、文部科学大臣の要請によりまして、中教審においてさらに検討がなされることとなっておりますので、その議論の推移を注意深く見守ってまいりたいと存じます。
次に、学力向上へのこれまでの取り組み等についてでございます。
本市では、これまで、少人数学習や三十五人学級の導入などによりまして、個に応じた指導の充実を図りますとともに、授業改善事例集を作成いたしまして、指導法の工夫、改善を支援したり、学力にかかわる大学との共同研究に取り組むなど、子供たちの学力向上に努めてきたところでございまして、平成十五年度の県内の学習状況調査におきましても、本市の子供たちの学習状況は、おおむね良好であるとの評価が得られております。
また、総合的な学習の時間やさまざまな体験活動等を通しまして、問題解決能力や豊かな心、健やかな体などの育成にも力を入れておりまして、子供たちの総合的な力である、いわゆる生きる力は、ゆっくりなところもございますが、着実にはぐくまれているものと認識しているところでございます。
次に、二学期制の評価等についてでございます。
平成十四年度と十五年度に、学校を対象といたしまして実施した調査によりますと、平均で小学校では十六時間余り、中学校では二十二時間余り授業時数がふえておりまして、また、子供と触れ合う時間がふえた、あるいは進路指導が充実したといった現場の声が数多く寄せられているところでございます。
なお、今後とも形成的評価の検討などを積み重ねながら、引き続き二学期制のメリットを最大限に生かしまして、さまざまな工夫をしてまいりたいと考えております。
次に、運動部活動の意義等についてでございます。
運動部活動は、運動の楽しさや喜びを味わったり、互いに協力し合って友情を深めたりすることにより、学校生活を豊かにすると同時に、体力の向上や健康面の増進の上でも極めて意義のあるものと認識いたしております。
次に、新人大会についてでございますが、以前は、各競技がばらばらの日程で大会を行っておりまして、競技によりましては、長期間大会が続くために生徒や教職員の負担となり、文化祭等の行事と日程が重なりまして、大会に参加できない学校が出たりするなどの問題がございました。その改善策として、全市一斉の開催といたしまして、時期も中体連や学校等の意向により、一学期終了後の土日に設定いたしたものでございまして、このように全市一斉の大会を組みましたことから、六月の中学校総合体育大会に準じまして、開催日を授業日扱いといたした次第でございます。
しかしながら、新人大会に参加しない一年生、二年生の扱い、あるいは受験を控える三年生の保護者からの不安の声、授業時数の確保などの問題もございまして、関係機関と協議を進めました結果、平成十七年度からは新人大会を授業日扱いとはせず、土日の部活動扱いとすることにいたしたものでございます。
次に、今後の部活動の活性化に向けた取り組みについてでございますが、部活動が抱える問題といたしまして、指導する顧問の高齢化、あるいは専門の指導者の不足などが上げられます。このため、外部指導者の派遣、あるいは仙台大学との連携による学生ボランティアの活用、また、部活動指導者研修会の開催などを進めておりまして、今後とも創意工夫をいたしながら、部活動の活性化に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、院内学級の分校化についてでございます。
東北大学病院の院内学級につきましては、設置以来、常時二十五人から四十人ほどの児童生徒が在籍いたしておりまして、従来の教員数では十分な教育やケアを行うには限界がございましたが、このたびの分校化によりまして、教員数の増加が図られ、学習指導や長期入院に伴う心のケア等の面で、より手厚い対応が可能となったものでございます。
市立病院や赤十字病院の院内学級につきましては、短期の入院が多く、在籍数の変動も多いことから、分校化の必要性は少ないものと考えておりますが、市立病院につきましては、来月からより広い教室を確保できることになっておりまして、今後とも各病院の御協力のもと、学習環境の充実、改善に鋭意努めてまいりたいと存じます。
おしまいに、校庭におけるキャッチボールについてのお尋ねでございます。
キャッチボールを初めとする校庭での遊びにつきましては、子供たちみずからが児童会や生徒会におきまして、遊ぶ場所や内容、ルールなどを決めることが専ら出ございます。
私どもといたしましては、そうした状況も考慮に入れながら、今後とも学校での安全対策により一層の留意をいたしまして、子供たちが楽しく元気に遊べるよう配慮してまいりたいと存じます。
以上でございます。
41: ◯選挙管理委員会事務局長(岩村進)選挙啓発の取り組みについての御質問でございますが、投票率の向上のため、とりわけ若年層に重点を置きまして、これまで選挙
サポーターによる啓発活動やマスコットキャラクターの活用等の選挙啓発に取り組んでまいったところでございます。
ことし一月には、明るい選挙
推進協議会との共催で、啓発イベントとして映画、一票のラブレターの上映会を開催いたしました。一票の重みというものを感じとっていただけたものと考えております。その会場におきましては、選挙
サポーターによる選挙に関するパネルの展示等のミニイベントもあわせて行ったところでございます。
また、公募しておりましたマスコットキャラクターの愛称も先日決定いたしました。今後とも、明るい選挙
推進協議会や選挙
サポーターとともに、マスコットキャラクターを幅広く活用しながら、選挙時はもとより、平常時から若年層に重点を置いたより効果的な啓発活動を行ってまいりたいと存じます。
御提案のありました投票済み証明書でございますが、投票日が日曜日であり、投票時間の延長など投票環境の改善もありまして、その要望も少数にとどまっており、発行していないところではございますが、啓発としての側面も期待されるところでございますので、そのような視点から検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
42: ◯五番(岡本あき子)私から三点お聞きしたいと思います。
まず一つは、市長に、音楽堂と能楽堂のお話で、先ほど能楽堂について積極的に整備していきたいという御答弁だと私は受けとめたんですが、私は音楽堂と能楽堂、どちらも性質は確かに違いますけれども、同じ文化振興のために市民がやはり能楽の方も確かに多くの方が待ち望んでいますが、音楽堂についても大変多くの方が待ち望んでいるのを平成十一年からずっと我慢していただいている状況です。その中で、当然その理由として財政という部分を大きな理由としている中では、単独で、音楽堂は差しおいてでも能楽堂を整備するんだということは、ちょっといかがなものか。市民から見たときに、同じ税金でつくるのであれば、ぜひそこは財政と今の状況を考えた上で判断するべきではないかと思います。あるいは、何かの文化施設ができるのに例えば併設するとか、そういうのであれば、この機会だから一緒につくった方が効率的だとか経済的だというのであればわからないでもないですが、ぜひそこは冷静に判断していただきたいと思います。あわせて、劇団四季のロングラン劇場みたいに、民間主体で進むものとはわけが違いますので、ぜひ冷静に判断をしていただきたいと思います。
それから、二点目、学力の低下のお話ですが、基礎学力が低下しているということに対して憂慮しているという御意見がありました。仙台市は、生きる力はついているけれども、やっぱり全国と同じように基礎学力は低下して憂慮しているという判断なのかとお答えの中では受けとめるんですが、それに対して、じゃあ仙台市は少人数学級とか二学期制とかいろいろとやってきたのは評価できなかったのか、仙台市としてはどういうふうに受けとめて、どうしたいのかというのをお聞きしたいと思います。
あと、部活動の新人大会については、最初に土日に統一をしてやるというときに、当然三年生は対象外だというのはわかっていた話の中で、あえて一学期終了の秋休みの土日を使っている。これは二学期制と同じということは、結局、部活動の新人戦に向けて一生懸命部活動を頑張らなければいけないときに、期末テストを迎えて勉強も頑張らなければいけない時期なんです。先生方も確かに通知表をつけるのに大変な時期だと思うんですが、わざわざ大変な時期を逆に合わせてしまったという弊害も実際起きているのではないかと思います。
あと、部活動の応援に参加しない子供さんもいるような状況には伺っているんですが、それは参加しない子がいるから、じゃあ来なくてもいいよではなくて、部活動の意義からすると、そういう子にも積極的に部活動の意味やクラスメートあるいは先輩、後輩が頑張っている姿を広めるというのも目的の一つではなかったかと思うんですが、今回はそういう御意見があったということで変更したいという話はありましたが、よりよい活動のあり方について今後も検証も含めて、これがベストだということではなく、どんどん検証を深めていただきたいと思いますし、よりよい部活動のあり方については、当局の方も支援して努力をしていただきたいと思いますので、ぜひそのお答えもいただきたいと思います。お願いします。
43: ◯市長(藤井黎)重ねての御質問でございますが、石川県金沢市の音楽堂は、石川県の設置したもので県立の音楽ホールでございまして、うらやましく思っているところでございます。
この音楽堂と能楽堂との関係でございますけれども、やはりそれらを建設するに当たりましても、一つは代替施設の有無だとか、あるいは熟度だとか、いろんな条件がありまして、必ずしも判断を同列に置くことがどうかということもございますので、それぞれの熟度等々に応じて判断すべきものであろうというふうに考えるものでございます。
以上でございます。
44: ◯教育長(阿部芳吉)二点の御質問にお答えを申し上げます。
初めは、学力についてでございますけれども、平成十五年の場合につきましては、県内においてはおおむね良好という結果が出ておりますが、平成十六年度につきましては、今年度末にいろいろ集計されることになってございますので、最近のデータにつきましては、もう少しお時間をちょうだいしたいと、このように思います。
なお、宮教大との連携を深めてございまして、最近は五、六人の先生方が応援してくださっております。連携当初は二名程度だったんですが、そういった点も私たちは活用したいと思っております。
それから、新人大会の件でございますけれども、これまでもいろんな諸問題がございまして、私どもも大変苦慮したことではございますけれども、まず、ばらばらに長期間やっていたのをどのようにしたらいいのかというのが先決問題でございました。これは平成十年ごろから手がけまして、関係の協会、スポーツそれぞれいろんな協会もございますが、その協会にも私が直接行きまして、その会長さんとお話をさせていただいて、この日程をどのように詰めるか、場所をどうするかなど詰めまして、三年前から今回のようになりました。
しかしながら、まだ課題も御指摘のとおりございますので、子供たちにとってやっぱり部活動は人生を生きる上でも大切なものでございますので、さらに検討を深めてまいりまして、よりよい部活動のあり方について、まだまだ研究を深めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
45: ◯五番(岡本あき子)ちょっと能楽堂について再度お聞きしたいと思います。
先ほど市長が、全く別なものだということで同列には考えられないというお話でしたが、私たちはこれから予算の審議をしますが、どちらも同じ文化振興費なんです。確かにそれぞれやる方も違えば見る方も確かに違うでしょうし、同じ方が両方見る可能性というのは逆に少なくて、能楽ファンは固定した能楽ファンの方が多いし、クラシックファンはクラシックの方が多いと思います。音楽堂も同じ規模でまたできるものと思っている方は少ないと思いますので、逆に音楽堂をどうするのかというのは、その後何もさわらないままずっと来てしまっているので、そこの部分も含めて同じ文化施設ということで、ぜひ、広く市民の声にも耳を傾けて検討していただきたいと思います。よろしくお願いします。それに対してありましたらお願いします。
46: ◯市長(藤井黎)音楽堂と能楽堂とが全く同列に考えて、AがだめならBがだめだというような、そうした判断というのは決して当然のことだとは言えないのでございまして、それぞれが熟度なり、あるいはそれから先の運営の可能性だとか、そういったさまざまな条件が違いますので、できれば両方とも同時に実現したいという気持ちでございますけれども、やはりそこにはどちらかが先行するというケースもあってしかるべきといいますか、あり得ることであるというふうに考えますので、音楽堂につきましても、決して凍結したからこれを放っておくということではなくて、その熟度なり時期を待つというふうな、こういうことで努力はしていることは、目に見えませんけれども、おわかりいただきたいと思います。
以上でございます。
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47: ◯副議長(斎藤建雄)お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
48: ◯副議長(斎藤建雄)御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
なお、本会議は、明日定刻再開の予定であります。
本日は、これをもって延会いたします。
午後四時三十四分延会...